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 何一つ変わらない風景。
 それに比べ、私は随分と変化した。モノクロームの景色に、色が塗られていく感覚とでも言おうか。
 隣を歩く彼が、そんな私に、卑屈な笑みを寄越す。
 彼の繊細さに、父の幻影を見いだしていた私は、その全てを支配する喜びに満ち溢れていた。
 いつか、彼を母にも紹介しようと思う。
 罪の償いは、それで完了する。
 この脳に、愛情という言葉を刻み、私は今日も歩いている。
 今にも破れそうに薄い、紙のような現実の上を。

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