Pure white
――あとがき――



 今回の作品は、10000HIT記念ということで「純白の花束」の原点とも言える作品にしてみました。
 ここで先に言っておきたいのは、本作は純白の花束の「代表作」であって「優秀作」ではないということです。
 過去と現在の僕を全て注ぎこんだ本作は、一般の方々が普通に楽しめる作品であるとは到底言えません。それは話の作り、演出、展開などを見れば明らかでしょう。
 たとえば、第2話。これは完璧に第1話を復唱し、説明することに徹しています。だから退屈だし、話の流れを中断することになってしまうのです。
 また、極端に会話文が少ないことも良くありません。主人公の思想ばかりが続き、読者にとって読み難かったり話について行けなかったりする、といった結果になってしまいます。

 そこまで思っていながら、何故このような小説を書いたのかというと――全ての要因は「原点に戻ること」と「今後への道標を作ること」という2点にあります。
 「純白の花束」の最初のコンセプトは、「純粋さの狂気」や「壊れた精神の美しさ」などでした。今でもそれは変わっていませんが、それに捕らわれすぎない作品作りに変わってきていることも確かです。
 そこで、10000HITという節目に、意識して一度原点に戻ってみたかったのです。新しいお客様も増えてきたことですしね。
 そしてまた、今後の僕の大まかな道標として、この作品は重要な役割を果たします。
 つい最近まで、僕はどうしても「ある程度多くの読者から良い評価をされたい」という基本姿勢で作品を書いてきました。
 これは別に悪いことだとは思いません。しかし、それだと自分が目指す究極の作品というものには辿り着けないと感じたのです。
 ですから、これからも普遍性を持つ作品は書いていくつもりですが、目標としては本作のような難解で――言ってしまえば説明足らずな作品を極めていくことと定めたいのです。
 つまり、本作は今までの「純白の花束」集大成であり、これからの「純白の花束」の方向性を示す作品である、と言えるでしょう。

 ・・・これって、要するに「今後は変な小説ばっかり書くぞー」っていう意思表明で、何だか申し訳ない気もします。
 でも、いつかは誰も読んだことがないような、途方もない作品を作り上げたいと思っていますので、お暇な方はそこまでお付き合い頂けたら、と思います。
 まあ別に普通の小説は絶対書かないって訳でもないですのでー(苦笑)
 そんなわけで、できれば今後とも宜しくお願いします。
 ここまで読んで頂いてありがとうございました。




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