朔良の誕生日


みつみ「おじゃましまーす!」
愛良「あら、みつみちゃん。いらっしゃい」
馨「・・・おじゃまします」
愛良「馨君も、いらっしゃい☆」
朔良「お母さん、止めてよ、馨君にだけ笑顔振り撒くの・・・」
愛良「え?そんなことないわよぉ?」
朔良「・・・もういい」
愛良「さあさあ、皆、こちらへどうぞ」

ダイニングルームへ移動。

朔良「・・・お父さんは?」
愛良「朔也さん、お友達を連れてくるって言ってたわよ?」
みつみ「へー、朔也さんって言うんだ。ちょっと楽しみ♪」
朔良「どうして?」
みつみ「だって、美形なんでしょ?」
朔良「まあ・・・」
愛良「そうなのよー♪」
朔良「お母さん、恥ずかしい・・・」
馨「・・・・・・」
朔良「馨君、どうしたの?」
馨「僕は・・・少し、怖い」
朔良「・・・そう」

朔也、帰宅

朔也「ただいま」
愛良「あ、お帰り、朔也さん♪ ちゅっ☆」
朔良「・・・だから、お母さん。恥ずかしいから・・・そういうことするの、止めて」
愛良「良いじゃない、キスくらい♪」
みつみ「仲良さそうで、良いよね」
馨「・・・・・・」
一葉「・・・こほん。あのー、おじゃまします」
朔也「あ、一葉・・・ごめん」
一葉「ま、まあ、良いけど」
愛良「・・・あ!あ、貴方は・・・っ!」
一葉「どうもはじめまして。七瀬一葉(ななせかずは)です。君が愛良ちゃんだね。じゃあ、そちらが・・・」
朔良「・・・朔良、です」
一葉「やっぱり!うん、朔也に似てる。可愛いね」
朔也「・・・だろう?手、出すなよ」
一葉「あっはっは」
朔也「誤魔化すな、ホスト!」
一葉「それは職業差別発言かい?」
朔也「いや、君個人に対する忠告だ」
一葉「はいはい」
愛良「じゃ、じゃあ・・・皆そろったところで、はじめましょう」
朔也「・・・何で怒ってるんだい?」

愛良が、テーブルに様々な料理を運んでくる。

朔良「・・・お母さん、今日の料理、お母さんが作ったの?」
愛良「そうよ?」
朔良「・・・・・・」
朔也「じゃあ、冷めないうちに・・・」
一同「いただきます」
朔良「・・・・・・」
みつみ「どうしたの、サクラ?食べないの?」
朔良「・・・食べれるの?これ」
みつみ「?」
馨「・・・どういう、こと?」
愛良「何よ朔良、失礼ね!」
朔良「だって、前科があるから」
愛良「・・・な、何を言うのよ!そんなこと知らないっ!」
朔也「・・・愛良?」
愛良「ぜ、前科なら朔也さんにもあるでしょう!?」
朔也「えぇ!?」
愛良「ふふふ、朔也さん、私が知らないとでも思っているの・・・」
みつみ「何だか・・・」
一葉「妙な展開になってきたなぁ・・・」
朔也「な、何のことだよ?」
愛良「朔也さん、一葉さんとのこと、ここで暴露してもいいの?」
朔也「う」
一葉「?」
愛良「それと朔也さん、この前、また朔良の制服着てたでしょう・・・?」
朔良「お父さん・・・また、なの?」
朔也「あう・・・」
みつみ「え?朔也さんの女装姿?見てみたいっ!」
一葉「僕は、見たことあるよ」
みつみ「え?何で?何で?」
一葉「昔、ちょっとした趣味で」
みつみ「?」
一葉「可愛かったよ♪」
朔也「ちょ、ちょっとまて、似合う似合わないで言えば、きっとそこの彼も似合うと思うよ!」
馨「・・・僕?」
みつみ「あ、確かに♪」
馨「そ、そんな・・・僕は・・・お父さんの方が・・・」
朔也「君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い」
馨「あ・・・」
朔良「お父さん、馨君をいじめないで」
朔也「あ、いや、朔良、これは違うんだ、その・・・」
愛良「朔也さん、何を慌てているの?」
朔也「いや・・・別に、慌ててなんか・・・うん」
一葉「ふふ、朔也の負け、だね」
朔也「・・・何でこうなったんだろう・・・」
朔良「・・・自業自得」
みつみ「サクラ、それは酷い・・・」
愛良「はいはい!何だか話がそれちゃったけど、皆、今日のイベントを忘れたわけじゃないわよね?」
朔良「・・・イベントって・・・言われても」
みつみ「忘れてませんよぉ」
馨「・・・うん」
朔也「忘れるはずないさ」
一葉「そのために、集まったんだもんな」

一同「ハッピーバースデー、朔良!」

パチパチパチパチ。
朔良「あ・・・ありがとう」
愛良「これで朔良も18歳、大人ね〜」
朔良「そんな・・・」
朔也「・・・大人・・・(ぼそり)」
一葉「ん?何か言ったかい、朔也?」
朔也「いや、別に」
愛良「朔也さん・・・?」
朔也「な、なな何だい、愛良?」
愛良「・・・・・・(怒)」
朔也「愛良?えー、あのー、あ、愛良さん?」
愛良「いいえ、別にぃ」
みつみ「怒ってるね、愛良さん(ぼそり)」
一葉「ああ、怒ってるね(ぼそり)」
馨「・・・・・・」
朔良「・・・みっともない(ぼそり)」
みつみ「朔也さん、何て言ったのかな?(ぼそり)」
一葉「うーん、本当は聞こえたんだけどね(ぼそり)」
みつみ「え?なになに?(ぼそり)」
一葉「大人だったら、やり放題・・・(ぼそり)」
みつみ「うあ、鬼畜(ぼそり)」
馨「・・・・・・(赤面)」
朔良「・・・・・・(赤面)」
みつみ「あれ?何でサクラまで赤くなってるの?(ぼそり)」
朔良「何でも・・・無い(ぼそり)」
一葉「・・・色んな意味で、親子、だねえ・・・(ぼそり)」

愛良「ねえ、朔良〜?」
朔良「え、な、何?お母さん・・・」
愛良「馨君とは上手くいってるのよね?」
朔良「上手く・・・?」
愛良「お付き合い。上手くいってるのよね?」
朔良「・・・ええ」
馨「・・・・・・(赤面)」
朔也「な、そ、そんな、朔良!?」
朔良「・・・何?」
朔也「そんな、お、お父さんは許さないぞ、こんな・・・」
愛良「どうしてぇ?朔也さん?」
朔也「いや、その・・・だって、高校生だぞ?」
愛良「何を言うのよ、普通じゃない、それくらい?」
朔也「い、いや・・・まあ・・・その」
愛良「朔也さん!」
朔也「は、はい!」
愛良「いい加減、子離れしなさい!」
朔也「・・・えぇ?」
愛良「えぇ?じゃありません!」
朔也「・・・うぅ」
愛良「・・・朔也さぁん?私のこと、愛してないのかしら?」
朔也「いや、そんな、あ、愛してるよ?」
愛良「じゃ、良いじゃない♪」
朔也「・・・うぅ」
一葉「・・・ダメだね、これは。朔也に勝ち目は無い」
みつみ「あはは。でも、幸せそうだよ?」
朔良「・・・そうかしら」
馨「・・・そう、だと思う」
愛良「そうよ、幸せ♪朔良達も、見習いなさい?」
朔也「なっ・・・」
愛良「朔也さん!」
朔也「は、はい!」
馨「・・・幸せそう」
朔良「・・・お父さんが?」
馨「うん」
朔良「・・・そうかしら・・・」
馨「羨ましい」
朔良「じゃあ、私はお母さんみたいな人になった方が良い?」
馨「・・・いや・・・相原さんは相原さんだし・・・」
朔良「そうかしら・・・うん、そうかも・・・」
一葉「ふふ、やっぱり・・・親子だ」
みつみ「ん?意味深ですねえ?」
一葉「似ているじゃないか。朔也と朔良ちゃん、そして、馨君」
みつみ「まあ・・・でも、馨君より朔也さんの方が美形」
一葉「け、結構キツイね・・・。まあ、そういうことじゃなく・・・性質的に」
みつみ「・・・? ・・・マゾっぽい?」
一葉「・・・身も蓋も無いねえ・・・」
みつみ「言われてみれば・・・愛良さんもサクラも、結構サドっぽいよねー」
一葉「・・・(この子、とんでもないかも・・・)」
みつみ「え?」
一葉「いや、何でも無い」
みつみ「まあ、何にしても似合いのカップルかもね」
一葉「まったくだ」
朔也「そ、そんな・・・」
愛良「そうそう、お似合いよ、朔良♪」
朔良「・・・ありがとう」
馨「・・・・・・(赤面)」
愛良「だから、さっさとくっついちゃいなさい」
朔也「えぇ!?」
愛良「いいじゃない、その方が。私達、新婚生活あんまり送れてないし」
朔良「・・・そうなの?」
愛良「そうよ。結婚してすぐ朔良が産まれたから」
朔良「・・・そう」
みつみ「だから、新婚生活をやり直したいんですね?」
愛良「そ♪」
一葉「ふふふ、参ったね、これは」
朔良「馨君は・・・すぐ、子供欲しい?」
馨「え、い、いや・・・その・・・」
みつみ「お、照れてる照れてる♪」
愛良「新婚生活は、長い方が良いと思うわよ?」
朔良「じゃあ、そうする」
朔也「ちょ、ま、まだ二人のこと許可したわけじゃ・・・」
愛良「何ですって?」
朔也「い、いえ・・・何でもないですぅ」

みつみ「あはは、やっぱり、これで良いのかも。ここの家庭は」
一葉「・・・だね」
みつみ「うん、幸せそうだよ」
一葉「幸せは、人の数だけ存在するものさ」
みつみ「さすが、含蓄ありますねえ。年取ると」
一葉「うぐ、やっぱ、結構キツイね・・・みつみちゃん・・・」
みつみ「そうですか?そんなことないですよー」

一葉「これでも38歳だしなぁ・・・結構トシなのかなぁ・・・」




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